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落ちてきた天使(仮) 31-33

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by からから@管理人

第五回:白い部屋のまひる

真っ白いベッドしかない部屋。太陽の光の入ることのない部屋。

「まひる」

ベッドに腰掛けていたまひるが自分を呼ぶ声に振り返る。

「何ですか?マスター」

その表情には以前のような生き生きした笑顔はなかった。

紅葉はまひるの前に立ち、立つようにと、動作で命じた。

「これから調査が始まる。いつものようにおとなしくしているんだ」

その紅葉の表情は苦しみに満ちていた。

「はい、了解しました」

表情のないまひるは紅葉の後について部屋を出る。


紅葉は後悔していた。判っていたことだ。洗脳により、以前のまひるがいなくなることを。

しかし、彼はやるしかなかった。それが己の任務であったから。

まひるの犠牲により、多くの天使の命を救うことが出来るかもしれないのである。。。

..2002/11/25(Mon)14:45


by ウーテイス

多くの命が失われ、多くの命が生まれるだろう。たった一人、いや一羽の贖罪行為がすべての諸悪に決着をつける時がきたのだ。曙光に揺れる二つの影はやがてパルテノンのレリーフを壁一面に配したような白亜の神殿に吸い込まれていく。

内部はこれみよがしのステンドグラスが異彩を放ち、パイプオルガンの荘厳な音色が臨場感を一層引き立てている。そして霊験あらたかなシルバー製の祭壇が中央に据えてあった。

紅葉は馴れた手つきで持ってきたタペストリーを祭壇の上に敷く。四つの燭台を四隅に設置し、黒のロウソクをそれぞれ立てた。

紅葉がいまや傀儡(くぐつ)となったまひるを抱き上げて、その上に横たえる。怯えを知らない子犬のような瞳に直視されては、紅葉の心中も動揺を隠し切れなかった。この場に似つかわしくない優しい目つきで応じ、莞爾と微笑して、記憶に眠る言葉を暗誦する。

「我等人類に福音をもたらす、真の姿に。等しき死と祈りをもって、天使を真の姿に。それは魂の安らぎでもある。では儀式を始めよう」

..2002/11/28(Thu)0:55


by からから@管理人

誰もが己の正義のために行動し、己の信じた道を進んだ。

皆が世界のためを考え、己個人の損得を捨て行動した。しかし、その結果が全て正しいと言えないのが世の常である。


まひるは苦渋の表情を浮かべたハガルにより、永遠の安らかな眠りを与えられた。

紅葉は羽都と同じように連れ去られたまひるを想い、涙を浮かべ、己の罪を羞じた。

アヤと瑞希は唐突に解放され、普段の生活に戻った。まひるの存在を記憶から消去されて、、、

羽都は愛する娘を失ったために、ハガルに、まひるとともに連れて行くように訴えた。しかし、罪を償うため、永遠とも思える時間を眠る存在として過ごした。

まひるを守ることを羽都より命じられていたニ・ワト・リは、己の不甲斐なさに失望した。


誰もが傷つき、そして、失った。


しかし、世界は何も変わっていないのだった。

静かに、そして、以前と変わらない時を刻んでいる。。。

ただ、一羽の天使の存在だけが失われただけなのだ。


                              〜   fin 〜



−−−−−−−

完結させました。。。無理やり感も否めませんがw

リレー小説の難しさを知りましたね。

これ以降はここに書き込まないで下さい。リンクもそのうち外します。

スレッド式板に書き込み宜しくお願いします^^

..2002/12/ 1(Sun)15:19


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