top /
about /
diary /
foto /
text /
illust /
bbs /
links /
mail /
ザスパ熱血応援中!
by Law
「どうやら上手くやっているようね」
天蓋から垂れた蒼い紗衣から何条もの光が漏れ、その声の持ち主の半身を優しく撫でた。膝元まである羽衣に身包んだ人影は今目を覚ましたところらしく、突然口を衝いて出た自分の言葉に驚きすら覚えているようだ。
不意に頭を横に振った。漆黒の前髪から覗かせた漆黒の瞳の先に、光を遮るように人影があった。
「みつかったのかい?」
低い声、だが動じることなく呟くように言った。
「・・・あの子、元気にやっていた」
暫しの沈黙。そして紗衣の向こうから安堵の溜め息が聞こえた。それを打ち消すように言葉を続ける。
「人間の男の人と一緒だったわ」
その声に返事はなかった。
聞き慣れた低くこもった足音だけが空気を鳴動させ、狭く閉じられた空間を乱反射し、次第に遠ざかっていく。再び体を横たえ、それが義務でもあるかのように睡魔に身を任せた。
「血は争えない・・・か」
登場人物:(謎)(謎)
番外編みたいなものですw 区切りがよかったんで(^-^;
..2002/10/ 3(Thu)2:32
by からから@管理人
第二回:一人と一匹の共同生活。
朝になり、日の光がブラインド越しに降り注いでくる。
久々に布団に寝たから腰が痛い。俺はゆっくりと起き上がり、背伸びをした。
隣を見ると、狭い布団に天使がもぐりこんでいた。
「何だよ…ベッドから落っこちたのか?」
とはいえ、ベッドから布団まで結構な距離がある。どうやら自主的にもぐりこんできたようだ。
「しゃあないなぁ。…よいしょっと」
俺は天使を抱き上げ、ベッドへ運び、布団をかけてやる。ベッドに寝かせると、天使はゆったりと体を伸ばし、目を開けた。
「おはよう。起きたか?」
天使はキョロキョロとあたりを見回した。自分が何処に居るのか確認するように。
「御主人様〜。おはよぉ〜」
天使が寝ぼけ眼で、俺を見てそう言った。栗色の髪には寝癖がついている。
「俺は御主人様じゃないよ。残念ながら」
俺はそう言いながら、柄にもなく天使の髪を撫でていた。天使は納得してない顔をしている。
「俺はお前の友達だ。あ。そう言えば、お前名前は?俺はアヤってんだ。」
「私、名前ないの〜。アヤ、私も名前欲しい」
天使が首を傾げながら俺に訴えた。名無しの天使だったのか。
「名前欲しい。そうだよな…じゃ、まひるってのはどうだ?」
天使は、今度は自分を指差しながら、まひる。と呟いた。
「私、まひるって名前がいい〜」
俺は天使の頭をぐしゃぐしゃと撫でながら、何度も名前を呼んだ。天使は笑いながら、名前を呼ばれる度に返事をしていた。
まひる。ふと、その名前が俺にとって大事な何かであったような気がした。
しかし、そんな思いも天使の笑い声と一緒に消えていった…
..2002/10/ 4(Fri)1:09
by ピカチュウ大好き
「ねーアヤ、私なにやってればいいの?」
まひるはそういっておれにひっついてきた。
「わ!そうだなー、ただ部屋にいるのもひまだろ。天使は仕事、できないだろ?なにか得意なことあるか?」
まひるはゆっくりかんがえていた。
「えーっとねぇ、くじびきv」
「くじびきはちょっとちがうかな。なんかひっつかれてるのってはずかしいからやめてくれ。」
まひるはしぶしぶひっつくのをやめた。
「けどなにが得意なのかわかんないよー。うまれてちょっとしかたってないしぃ。」
そういってほほえむまひるはかわいい。
「そーか。家事はできるのか?」
「わかんない、カジってなに?」
そういうまひるはちょっとひけめをかんじていた。
「・・・・・、そーだ!カジノとかいってみるか?とりあえず500円分でやるか?少しは時間がつぶれるだろ。」
「うん!!!あっ、」
『ぐ〜』
「えへvおなかへっちゃった。」
そういやもうそろそろ朝飯の時間だったなとおもい、冷凍食品をあっためようとしていたら、まひるは卵をとりだしてゆでていた。
「いつのまに卵なんて買ったんだよ?」
「昨日、帰り道の途中、ニワトリとあってね、ケガしてたから私の羽をつかってなおしてあげたら卵をくれたの〜。」
「そうか。たべたらおれは散歩にでるからな。朝は気持ち良いぞ〜。」
「私もいく〜。」
朝飯をたべたあと外にでた。
..2002/10/ 5(Sat)19:16
by Law
その光景にアヤは既視感があった。例えば電柱のひしめきあう路地の、その中央に無惨に引き裂かれたカラスの屍骸。そして電線の上の仲間のカラスが亡骸を悼むように、けたたましい鳴き声をあげる。
今二人の眼前に展開されている光景もそれと同じであった。唯一つ異常とも思えるカラスの光沢ある恐ろしく大きな羽の存在が、アヤの注意を喚起しているという事実を除いては。
正体不明の奇怪なるこの物体は、一度大きな身震いをすると、突如跳ね上がるように人間大の姿を現した。そこには全身を黒い光に纏った姿があった。正月にやる羽根つきで、全戦全敗を喫しても、ここまでは黒くはならないだろう。道端で塗装のペンキを頭から被るという不運が続きでもしない限り、この目の前の物体を説明することはできないように思われた。
狂ったような叫び声を上げて、電線を占拠していたカラスの群れは一斉にその場から飛び去った。アヤの手を握ったマヒルが(((( ;゜Д゜))))ガクガクブルブルと怯えているのが伝わってくる。早朝の散歩を嗜むという健康的な庶民派生活者である小市民アヤの前に、まるで異次元の生命体がワープアウトして来た様な相貌と肢体、そして羽。出会いというには両者は姿形において、あまりにも相違点が多かった。
背後で震えるだけだったマヒルがふと路傍に視線を落とした。そこに昨日のニワトリがいた。幸いこの場の異様な空気は感じているらしく、警戒しながらひょこひょことマヒルに近づいてきた。そこでマヒルと二言三言会話して、帰り際卵を一つ残して去っていった。
前方を睥睨するアヤにマヒルは肩越しに”逃げよう? ニワトリさんがそう言っていたよ”と囁いた。耳元で囁かれるのにあまり慣れていないアヤは一瞬身を強張らせたが、すぐに真顔になって二度三度頷いた。相手を見る分にとても友好的な会話は期待出来なかった。特に敵愾心をもっているわけではなさそうだから、逃げるのは容易いだろう。マヒルはというと、両手で卵を弄んで嬉しそうはしゃいでいる。またこれでゆで卵を作れるとでも考えているのだろう。
かくして二人は早朝散歩から早朝ランニングに切り替え、踵を返して家路へと猛ダッシュしていった。
..2002/10/12(Sat)5:21
by ピカチュウ大好き
猛ダッシュで家につき、ドアをしめたあと、
アヤ「なんだったんだ、あれは・・・。」
まひる「・・・・・。」
まひるの返事がない。顔をのぞきこむと視線のさきには窓。
アヤ「なんだ?・・・・・。」
アヤも窓のさきをみている。
まひる「こっちにおいで、かえろうよって・・・・。」
さっきの黒いものがをとんでこちらをみていた。
アヤ「なんなんだ?」
まひるはまたガクガク、ブルブルふるえていた。知っている奴じゃないことはわかる。
まひる「コワイ、こわいよ。」
まひるはそういって気を失った。
アヤ「まひるっ!げ、はいってくる・・・。」
黒いものが窓があるのにないのかのように平然とはいってきた。手をさしのべ、まひるをさそっているようだった、近づいてくる。
まひるの腕をつかまれそうになった。
『パァァァァー―・・・』
あらわれたのは目がくらむほどのひかりにつつまれた天使のようだった。その光を浴び、黒いものはいなくなった。
アヤ「あんたはだれだ?」
???「・・・・・・・・・・・・。その子をそなたにしばらくまかせておく。」
アヤ「まひるのことか?」
???「いつか時がくればかえしてもらう。」
そういってそいつはいったあとにまひるは気がついた。
..2002/10/13(Sun)20:27